学外の皆様へ
北見工業大学 保健管理センターのホームページにアクセスして頂き、有難うございます。本学は、日本最北端に位置する国立大学で、道東の主要都市である北見市に立地しています。
北見は自然環境に恵まれた土地で、1900年代以降、ハッカの生産が拡大し、1940年代には世界の市場の7割が北見産であった時代もあったようです。その後、1960年代に至り、外国産品の台頭と石油より化学的に合成された製品が一般的となり、産業としては過去のものへとなりました。その後は、玉ねぎやホタテ(市町村合併により、市がオホーツク海沿岸部まで横に大きく拡大しました)に代表される農林水産業の第一次産業を基盤とし、道東における中心的な都市として発展してきました。
とは言うものの、全国的にはほとんど知られていない街というのが真実かも知れません。名前は聞いたことがあるけれども、どこにあるかは分からない。そもそも聞いたことがない。そういう反応でも不思議ではありません。最近では、漫画「ゴールデンカムイ」 にて、網走監獄の隣町くらいの認知は得ているかも知れませんが、良くてそのくらいではないでしょうか。
しかし、そのような国土の末端に至るまで、全国、全世界から学生と教員が集う環境が維持されていることは、日本の教育水準の高さを示す証左に他なりません。本センターでは、そうした組織における健康管理を担いつつ、業務の一つである調査研究を通じて、地方国立大学の存在意義を世に問うことができればと考えています。
学内の皆様へ
保健管理センターのホームページへようこそ。
本学の保健管理センターは、1975年、大学設立の15年後に設置された学内診療所です。45年間の歴史がある組織で、私が5代目のセンター長となります。場所は、大学の一番奥にある「大学会館」の1階に位置します。生協食堂の隣にあるATMコーナーの横、と申し上げた方が、大学の皆様には判りやすいでしょう。
普段の大学生活では、多くの方にとって意識に上ることはないかも知れません。でも、学生の方々であれば健康診断を通じて、教職員の方々であれば労働安全衛生のための学内巡視等を通じて、見えないところで関わっています。工学部には、様々な実習室や研究室があり、高圧や可燃物などの危険物を扱います。皆さん各人の健康や学内環境におけるリスクを見守らせて頂き、これは厳しいかというときに介入しています。そういう役回りです。
体調不良や怪我をされたとき、何かお悩みがある際は、いつでもご相談下さい。医師1名、看護師1名に加えて、2名のカウンセラーが対応させて頂いています。内科系、外科系、それぞれについて、ある程度の診断と治療が可能な体制を整えています。時々、身長測定や体重計等の利用のために、友達同士何名かで訪問される方もおられます。敷居が高いかも知れませんが、お気軽にお越し下さい。
最後に、自分自身について述べさせて頂きます。私は、コンピュータの基礎研究で学位(博士号)を取得した医師です。本学に赴任する前は、厚生労働省の研究所にいました。保健管理センターでも各種の研究に取り組んでおり、教育としては、大学院生を対象とした医療工学の講義を主担当している他、学部にて機械知能・生体工学コースの講義に少し関わっています。研究室見学を希望される場合は、お気軽にご連絡下さい。